2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
神戸のファッション美術館へ、「日本の男服」展を観に行ってきた。 ファッション美術館といえども、紳士服だけの展示は珍しいという。トラディショナルな紳士服というのはデザイン性よりも仕立てのよさで競う世界であるから、ともするとただ同じ服が並んでい…
「クリエイティブ」この言葉を耳にする機会は多く、ひょっとすると最近とくに増えてきたのかもしれない。それはたいていの場合いい意味で使われ、ポジティブな印象を人に与える。「クリエイター」(=創造者)という言葉は英語でも神を意味するそうで、とす…
今日形而上学という言葉のイメージはあまりよろしくない。 20世紀の後半、名だたる哲学者は形而上学をあまり良いように考えていなかった。リチャード・ローティもジャック・デリダも、形而上学に対して否定的だ。経験を超越した実在について思惟する、学とし…
偽装と言う言葉が建築や食品をめぐって何度も世間を賑わせてきた。「偽装」は流行語にさえなる。偽装の話題は、消えたと思ったら、しばらくするとすぐにまたおもてに現れてきて、結局はいたちごっこのように永遠に繰り返されるということを、我々はもう半ば…
SNSにたいする幻想 SNSというものをはじめてまだ1年くらいしか経たないのだが、最近まで僕はこのSNSのもつ「バーチャル性」に、頭では気づいていてもなかなか実感できずにいた。 ようやくSNSが一般に根付きはじめて、社会で影響力を増してゆくなかで、SNSに…